こんばんは。
リニア橋本駅・相模原都市計画徒然の内容にそぐわない記事・日記はこちらのブログで書くことにしました。
元々、横浜国立大学建設学科の構造研究室(池田先生)の縁もあり、地震や耐震・免震に、趣味程度ながら興味がありました。

4年生時代の研究は、道路公団関係の耐震解析業務の一部をしましたが、難しすぎてよく分かりませんでした…


【熊本地震と中央構造線】

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今日、TV等の解説でも、この地震は通常の地震とは違う、大規模な中央構造線の地殻変動の可能性について指摘されていたようです。

震源地を見るとTwitterでの通り、見事に中央構造線上に並んでいたため、一昨日4月15日にも、この地震は中央構造線の地震という指摘はあったようです。

中央構造線について説明すると長くなるため、検索してみて頂ければと思います。


【地図や空撮写真でも気付く中央構造線】

下の写真の横線が中央構造線です。
小学校時代に地図を見て、この横線何?と思った人も多いと思います。
その当時は中央構造線は知らなかったですが、何かあるんだね!程度で流してました。

kkkk


【慶長大地震】

豊臣秀吉が北条家を滅ぼして天下統一を果たしましたが、その後築かれたのが大阪城と伏見城。
伏見城は京都の南側にありましたが、政庁・居城として栄華を極めてました。
この天守閣が崩壊したのが、京都の大地震、慶長大地震です。
やはり強運というか、豊臣秀吉は伏見城にいましたが避難して助かっています。

近年の研究で、この大地震は中央構造線の連動地震の1つではないか、という説が出ています。

戦国マニアや歴史マニアでは有名な地震ですが、詳しくはwikipediaで御覧頂ければと思います。

慶長伊予地震(1596年9月1日)
 M7.0、愛媛県
慶長豊後地震(1596年9月4日)
 M7.4 大分県
慶長伏見地震(1596年9月5日)
 M7.0 大阪湾?

わずか5日間の間に大分から大阪・京都までに大地震が連鎖して発生しています。

元々南海トラフの連動地震説が有力でしたが、最近では中央構造線の連動地震説も有力です。


【直下型地震】

東日本大震災以降、マグニチュードのインフレ化、麻痺していますがM7.0というと歴史に残る大地震です。
特に今回のような内陸の直下型地震だと、震源地付近は地震だけで建物は全滅に近い状態となります。

阪神淡路大震災が都市直下型地震で建物や高速道路の倒壊が激しかったですが、この地震がM7.0です。


【耐震と免震】

耐震、免震の違いって何?とたまに聞かれることがあります。
簡単に書くと耐震は柱そのものを太くして頑丈にする構造。
免震は横揺れを軽減させる装置を付けて建物にかかる負担を抑える構造です。


免震は今のところ、横揺れを軽減する免震ゴムなどがありますが、地震の怖さとなる縦揺れはおさえられません。

空中に浮かせるしかないかと…

よく動的な耐震解析で用いられる波形は阪神淡路大震災の波形ですが、横揺れの1Gに対して縦揺れは0.5Gもの加速度が掛かっています。

重力が1.5倍に、その瞬間0.5倍に…となるので、座っていても宙に浮いたり椅子に体が叩き付けられるような感じでしょうか。

これで建設物が倒れないほうが驚異的です。

東日本大震災の時は川崎にいましたが、横揺れは大きかったですが縦揺れはほとんどなかったかと。

この縦揺れの怖さを知る人は当時神戸に住んでいた人だけかと思います。


【今回の地震と慶長連動地震の類似性】

Twitterで書きましたが、今回の地震は熊本や九州といったエリアではなく、今後瀬戸内海・関西方面といった中央構造線上で連動して大地震が発生する可能性があるため注意が必要です。


【オカルト雑談】

この中央構造線上には、古事記や日本書紀といった古代史に興味のある方は知っているかと思いますが、古くからある神社が多いです。

大分:宇佐神宮(八幡宮の総本社)
三重:伊勢神宮
長野:諏訪大社・戸隠神社
茨城:鹿島神宮

番外:長野県伊那の分杭峠(ゼロ地場で一時期話題になったパワースポット)

偶然なのか・・・